去年はユーザーの個人情報取得がばれて散々な立場に立っていたグレーザーだが,今年は言葉も明澄。密造ジンか…。人は酒屋の酒よりも密造酒の方がうまいと思うものだしね。
リアルネットワークス社のCEO,ロブ・グレーザー氏は,ナップスターなどに対する音楽業界の取り組みを,禁酒法時代の「密造ジン」と似た状況にあると述べた。また,デジタル音楽配信の現状については「販促のための小出しのダウンロード」と指摘,全楽曲を入手できるようにする必要があり,その作業は18ヶ月足らずですむという。リアルネットワークス社は,セキュリティを備えペイパービューも可能な「リアルシステム8」のベータ版を披露した。
昨年からビットミュージックでネット配信を行っているSME。まぁプロテクトの解除が面倒で,ファイルが扱いづらいだのなんだの聞きますんで,そんならCD買ったほうが楽だそうですな。DL一曲に350円は馬鹿馬鹿しい。マキシシングルが1200円なのに,経費が全然かからないネット配信がなんでこの値段なんですかね。ぼってますね(一言で済むな)。これがみんなが望んだネット配信の姿ですか? そのわりにはネット配信を利用している人なんて,お目にかかったことないですが。おれはがんがんつかっているぜ,という方がいたらご意見ください,いないと思いますけど;-P.
ナップスターの状況は厳しい。RIAAとの訴訟の第1ラウンドに負け,メタリカからの違法ユーザーのアクセスを停止したら,そのユーザーから非難轟々(WIRED NEWSの記事)。だが,ネット配信はとんでもなく値段が下るか,またはダ〜タ〜でなければ定着しないという話もある(ZDNet Newsの記事)。いや,結局のところCDにみんな帰ってくるという意見さえある(ZDNet Newsの記事)。そして,法規制でナップスターがなくなっても,グヌーテラがあるから楽曲交換は現在と変わらずに続いていくという話も(Nikkei BizITの記事)。ナップスターを訴えるのは簡単だが,ユーザー何万人,何十万人を訴えることはできない。そして,密造酒は法律を変えていく。甘い甘い,その味を持ち。
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